諸鈎 -Morokagi-

「解いては、また結ぶ」

諸鈎(もろかぎ)とは、花結び──蝶結びのこと。
何度でも解いて、また結び直すことができる、幾度も続いていく結びのかたちです。

「結ぶ」という言葉には、ただ物と物とをつなぎとめるだけでなく、そこから新しい何かを生み出す──そんな力が宿っていたといいます。土地を結び、技を結び、人と人を結ぶ。そのたびに、和菓子という文化は、次の世代へと渡されていく。

諸鈎は、この国の各地に息づく自然の恵みと、それを受け継いできた職人たちの技術、そしてパティシエの新しいアイディアを、一つひとつ丁寧に結び合わせていきます。

解いては、また結ぶ。
諸鈎は、そうして幾度も結び直されながら、これからも続いていく和菓子です。

01

職人の技と
パティシエの眼差しを結ぶ

和菓子の伝統を受け継ぐ職人の確かな技と、パティシエ・加藤峰子ならではの素材への眼差し。産地や品種、旬の移ろいに目を向け、素材そのものが持つ香りや風味を最も引き出すレシピを考え、一つの菓子へと仕立てています。

職人の技とパティシエの眼差しを結ぶ
02

余白と静けさをまとう
黒の箱

デザイナー・小玉文氏とともに、日本に古くから息づく「余白」や「静けさ」、「光と影の美しさ」を現代的な造形へと落とし込みました。黒を基調とした静かな空間に、お菓子を一つひとつ配置。箱を開けた瞬間から、その色や形、佇まいを味わっていただけるよう設計しています。

余白と静けさをまとう黒の箱 諸鈎の黒の箱
03

食べ終えたあとも
手元に残るかたち

「何度でも解いて、また結び直すことのできる結び」という諸鈎の意を込め、内仕切りは簡単に外せる構造に。お菓子を味わったあとも、箱が日々の暮らしの中で使い続けられることを願っています。大切な方への贈りものにも、ご自宅でのひとときにも。

食べ終えたあとも手元に残るかたち

フレイバー

移り変わる景色のポリリズム(羊羹)

カカオオレンジ

カカオのほろ苦さに、オレンジの明るい香りを重ねて。深みのある甘さのなかに、柑橘の清々しさが残ります。

ほうじ茶金木犀

焙じ茶の香ばしさに、金木犀の甘やかな香りがふわりと重なる。移ろう季節の空気をとじこめたような、やさしい余韻。

ひのきローズ

檜の澄んだ香りと、ローズの華やかさ。静けさと艶やかさが響きあう、凛とした味わい。

素材・製法

素材その日の朝に仕入れる生餡

羊羹の土台となる餡は、その日に使う分だけを、その日の朝に仕入れた生餡からお作りしています。仕入れたばかりの生餡ならではの、雑味のないすっきりとした風味が、焙じ茶や金木犀、カカオ、檜といった香りを澄んだまま引き立てます。

製法なめらかな口どけを生む、日々の仕込み

作り置きをせず、毎日少量ずつ炊き上げることで、舌の上でほどけるような、とてもなめらかなテクスチャーに仕上げています。一切れごとに、異なる香りの景色をゆっくりとお楽しみください。

ペアリング

羊羹とお飲み物のペアリング

羊羹の深い甘みと、重なりあう香りの余韻には、しっかりとした味わいのお飲み物がよく合います。

深煎りのコーヒーの香ばしい苦みは、カカオやほうじ茶の風味をいっそう引き立て、いり番茶のやさしいスモーキーさは、なめらかな餡の甘さをすっきりと受けとめます。

夜のひとときには、赤ワインやバーボンとともに。果実味や樽の甘い香りが、檜やローズの香りに奥行きを添えてくれます。

レビュー